コミュニケーション

近年の若者にはコミュニケーション能力が足りない、とよく耳にします。ですが、数十年前に比べて今の若者が取り立ててコミュニケーション能力が低いということではなく、便利な世の中になったことで経験が不足しているだけでなのかもしれません。
今の50代以上の人が子供の頃は、携帯電話やスマートフォンといった便利なツールはありませんでした。友達との電話連絡が必要になると、自宅にかけるしかありません。当然、目的の友人以外の家族が出ることがありますので、対応を自然と学び、身につけていくことが出来ました。友人間での会話の言葉使いと、年長者などへの言葉使いの使い分けなどはもちろん、説明の仕方なども相手によって変えることを自然と学んでいたのです。しかし、今では便利になった反面、不便さの中で学ぶべきことを学ぶ機会がないまま成長してしまうといった社会になってきました。企業などで同年代とだけ関わって仕事をすることが出来れば、さほど大きな問題になることは考えられません。しかし、看護師や医師は、年齢が様々な患者や同業者とコミュニケーションをとらなくてはいけない職種です。看護学校などでは、コミュニケーションを重視した授業を行っている学校もあります。
患者の言葉を聞き取る能力が不足すると、適切な処置が出来なくなったりします。医師同士や看護師同士・医師と看護師の間でコミュニケーションが不足すると、患者の命に関わることにもなります。
特に、薬は副作用などがありますので、既往歴やアレルギーなど詳しく聞かなくてはいけません。コミュニケーション能力が不足すると、このような大切なポイントを勘違いしてしまって重大なミスを犯してしまうことにもなりかねません。
若い人はコミュニケーション能力が足りないと突き放すのではなく、若いうちにたくさん経験させて能力を上げていくことも先輩看護師や医師の仕事の一つではないかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です